きゅうりの原産地はインドで、日本には平安時代に、朝鮮半島には高句麗の時代に伝来したといわれる。
きゅうりは95%以上が水分で、栄養的にみるとたいした価値はないが、体内の老廃物を排出するカリウムや、美肌効果のあるコラーゲンが比較的多く含まれるほか、二日酔いに効くアルコール分解酵素のはたらきも見逃せない。
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きゅうりの品種
きゅうりは栽培品種が多く、世界中で500種類ともいわれるほど。日本では「白イボ系」と呼ばれる薄皮品種が主流なのに対し、韓国では栽培時期や路地栽培かハウス栽培かなどによって、「白イボ系」「黒イボ系」「半白系」などに分かれる。
もともときゅうりは、ブルームといって乾燥を防ぐ白い粉状の物質が自然に出てきて表面を覆っていたが、日本ではこれが消費者に農薬と思われて嫌がられたため、ブルームの出ない品種(ブルームレスきゅうり)が開発され、現在はこれが主流となっている。ブルームレスきゅうりは、皮が厚く日持ちがする一方で食感や風味が落ちるといわれる。
韓国では、従来のブルームきゅうりが多く流通している。
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きゅうりを使った韓国料理
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(
オイソン
):宮中料理のひとつで、はさみきゅうりの甘酢漬け。
切り込みを入れたきゅうりに錦糸卵、牛肉、糸とうがらしなどの具をはさみ、甘酢に軽く漬けたもの。見た目に美しく、手間のかかった料理。
●
(
オイポック
ム
):きゅうりの炒めもの。
切って軽く塩したきゅうりを牛肉などとともにしょうゆ味で炒めたもの。
●
(
オイナム
ル
):きゅうりのナム
ル
。
薄切りにして塩をふったきゅうりを、水気をしぼってごま油で炒めたタイプや、皮をむいたきゅうりを薄切りにして炒め煮にしたタイプがある。
●
(
オイギ
ム
チ
):きゅうりのキ
ム
チ。
きゅうりの切り方や薬味によっていくつかのタイプがあるが、そのひとつに、きゅうりに切り込みを入れて
大根
の千切りやにらなどの具をはさみこんだ
(オイソバギ:きゅうりのはさみ漬け)がある。
●
(
オイチャンアチ
):または
(
オイチャングァ
):きゅうりの醤油/味噌/コチュジャン漬け。
●
(
オイジ
):きゅうりの塩漬け。
きゅうりを塩水に漬けて保存しておいたものを、食べるときに薄切りにしてとうがらしや
にんにく
、ごま油などの薬味で和える。
↑オイソン
↑オイポック
ム
↑オイソバギ
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