漢字で「明太」と書く。朝鮮半島では昔から「味は鰊(にしん)、よく食べるは明太(ミョンテ)」というほどポピュラーな魚。朝鮮半島東側の海の中でも北方の海域がよい漁場だが、韓国ではもっとも北寄りの江原道(カンウォンド)・巨津(コジン)港が最大の漁獲量を誇る。
■名前にまつわるエピソード |
そんなすけそうだらだが、文献上では、16世紀の『新増東国與地勝覧』に「無泰魚(ムテオ)」という名で登場するのが初めてのようだ。その後、19世紀初めごろの『松南雑識』に出てくる「明太(ミョンテ)」という名前の由来、すなわち咸鏡道(ハムギョンド)・明川(ミョンチョン)に住む太(テ)某氏が当時の咸鏡道観察使にこの魚を進上したところ、美味だったため「明川(ミョンチョン)の太(テ)氏」から「明太(ミョンテ)」と命名されたという説が、現在にも伝わる。
また、明太(ミョンテ)以外の呼び名も多い。
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■余すところなく調理 |
生太(センテ)や凍太(トンテ)は、スープやチゲにしたり、蒸して薬味をかけて食べるほか、刺身にして膾冷麺(フェネンミョン)にのせたり、キムチの具に入れたりする。北魚(プゴ)は小さくちぎって薬味で和えたり、焼いたり蒸したりして食べる。スープやチゲに入れるとダシがよく出る。ほかの部位もそれぞれ適切な調理法で保存し、余すところなく食べつくす。 |
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↑プゴポプラギ
(干し明太の和えもの) |
↑プゴチム
(干し明太の蒸しもの) |
↑プゴクッ
(干し明太のスープ) |
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