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韓国食材&調味料 KOREAN Foods & Seasonings

あんこう(鮟鱇)
アグ/アグィ

  あんこうは、韓国の冬の味覚として人気のある魚で、スープや煮もの、鍋ものに余すところなく調理される。低カロリー、高タンパク、豊富なビタミンAなど、栄養面でも現在の健康志向にマッチした食材である。しかし、そのグロテクスな外見から、韓国では4〜50年前まで、ほとんど見向きもされない魚だった。

馬山(マサン)のアグコ(あんこう横丁)

 それが1964年ごろ、慶尚南道(キョンサンナムド)・馬山(マサン)の飲食街「オドンドン通り」で、現在アグチと呼ばれるあんこう料理を出す店が現れると、たちまち人気を呼んで近隣の料理屋でも同様のアグチを次々と出すようになり、オドンドン通りがアグコ(:あんこう横丁)と呼ばれるようになった(金亨潤著『馬山夜話』1970)。そしてこのアグチが、さらに韓国人の舌を魅了して、全国的に有名な郷土料理となり、こんにちに至る。
 あんこうの韓国語標準語は(アグィ)だが、最近はアグチという料理名に乗って、全羅道方言の(アグ)の方がむしろ一般的になっている。これは、オドンドン通りの料理屋のおかみさんが全羅道出身だったことに由来するという。

アグチ

 あんこうの激辛炒め。ぶつ切りにしたあんこうを、大豆もやしや芹などの野菜と一緒に、とうがらしやにんにくたっぷりのタレでとろりと炒め煮にした料理。韓国語でミドドッ()、日本語でエボヤと呼ばれる、長さ数センチほどの小型のホヤを入れることも多い。
 アグチの作り方は大きく二種類ある。一つは干したあんこうを使うもの(伝統的な馬山アグチム)で、もう一つは生のあんこうを使うもの(ソウル・新沙洞に近年できたあんこう横町の方式。釜山アグチも同様)。アグチ発祥の地、馬山では、近くの漁港でとれたあんこうを干す専用の乾燥場が点在するという。


アグチム
↑アグチ(あんこうの激辛炒め)


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