早春にいち早く顔を出す「ふきのとう」は、ふきの花芽。ふきのとうが出尽したあと、小さな葉が次々と土からあらわれ、みるみるうちに大きく広がっていく。春〜初夏にかけて日の光を浴びて青々と茂るふきは、カルシウムやビタミン、鉄分をたっぷり含む優れた食品だ。 朝鮮半島では、ふきは肺に作用して咳や痰を止めるほか、食欲をわかせ、胃を丈夫にし、むくみをとり、沈静作用や強壮作用にも優れるとして、古くからよく食べられてきた。もともと山野の自生植物として卑近な存在だったが、近年では逆に、高血圧や動脈硬化などの成人病を予防するヘルシーな野菜として、見直されている。 日本では、長く伸びた茎の部分を料理に使う傾向があるが、朝鮮半島では育ちすぎないうちに葉と茎の両方を使うことが多い。
■ふきの葉の包みご飯(:モウィッサム)
■ふきの和えもの(:モウィナムル)
■ふきの味噌汁(:モウィテンジャンクッ)