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韓国食材&調味料 KOREAN Foods & Seasonings

白菜
ペチュ

 原産地は中国。もともと葉先が丸まらずに広がった非結球種だったものが、16〜18世紀にかけて交配が進み、半結球種・結球種が生まれた。日本では現在、白菜といえば年間を通して結球種が主だが、中国や朝鮮半島では非結球種や半結球種も多い。
 朝鮮半島の文献では、13世紀前半の『郷薬救急方(ヒャンヤックグパン)』に、白菜を意味する「(スン)」が薬草として出てくるのが最初といわれる。
 韓国でも白菜は、漬物をはじめスープ、煮もの、炒めもの、焼きものなどさまざな料理の主材料あるいは副材料として使われる。特にキチを漬けるうえで、白菜はなくてはならない野菜といえる。毎年11〜12月のジャン:冬中に食べる大量のキチを漬ける大がかりな作業)を前に、その年の白菜の収穫状況と価格が、韓国社会における一大トピックとなる。

韓国の白菜の種類
 
 韓国では現在、日本同様の結球白菜が多く栽培されるようになり、一般に「ペチュ」といえばこれをさす。白菜の栽培には冷涼な気候が適するため、韓国では平地での越冬栽培〜春栽培、高冷地での夏栽培など、時期をずらせるようにして全国的に栽培されている。
 その他、韓国でよく食べられている白菜に、「ソウルペチュ)」あるいは「チョソンペチュ)」と呼ばれる非結球種がある。これは俗に「ガリベチュ)」または「プッペチュ)」とも呼ばれているもので、見たところ日本で「小松菜」または「芯取菜」「つけ菜」「山東菜」などと呼ばれる菜っ葉とも似ており、栽培期間の比較的短い、非結球白菜の代表。
オルガリベチュ
ガリベチュ→

白菜を使った韓国料理
 
  • (ペチュギチ):白菜キチ。
    チといえば白菜キチをさすほど、白菜キチは他の野菜の群を抜くキチの代表格。白菜キチの中でも漬け方が何種類もあり、丸ごと割って漬ける「トンベチュキ)」、バラ漬けにして浅漬けのうちに食べる「ペチュコッチョリ)」、とうがらしを入れず白く漬ける「白(ペッ)キ)」、大根などとともに一口大に切って汁を多くして漬ける「ナバッキ)」などが有名。
ペチュギムチ
ペチュコッチョリ ペッキムチ ナバッキムチ
↑ペチュコッチョリ
↑ペッキ
↑ナバッキ
  • (ペチュテンジャンクッ):白菜の味噌スープ。
    白菜のほか、きのこ、豆腐、葱などを入れて味噌味に仕上げたスープ。ダシは、炒めた肉で味を出したり、煮干しを使うこともある。水のかわりに米のとぎ汁でとろりと煮、にんにく少々を加えるのが特徴的。白菜は一度ゆでてから入れることもある。

  • (ペチュソッテクッ):白菜の中ほど部分のスープ。
    白菜の中ほどの部分は、外側よりも柔らかくて甘みがあり、韓国料理では特に「ソッテ」と呼んで、スープや煮もの、蒸しものに重宝されている。

  • (ペチュコッチョリ):白菜の即席漬け。
    白菜を一口大に切るか裂き(小さい葉ならそのまま)、軽く塩漬けしてからヤンニョ(薬味)で和えたもの。本来のキチが発酵熟成したものをさすのに対し、日本で一般に「キチ」と呼ばれているものは、このタイプが多い。あるいは、塩漬けせずにそのまま薬味じょうゆなどで和えた、サラダ感覚のものもコッチョリ)という。小型の白菜や、オガリベチュで作ることも多い。

  • (ウゴジクッ):干し白菜のスープ。
    普段私たちが目にする白菜は、たいてい外側の濃緑色の固い葉を何枚かめくりとって中のきれいな部分だけにしたものだが、その外葉を干したものを「ウゴジ」といい、それを刻んで煮た味噌仕立てのスープを「ウゴジクッ」という。「ウゴジ」とはもともと、「硬くて食べにくいため取り去った、野菜の外葉」をさし、白菜のほか大根の葉や青菜の外葉なども干して「ウゴジ」にする。野菜を余すところなく使い回すための保存方法といえるが、近年ではわざわざそのように加工されたウゴジが市販されている。
ペチュテンジャンクッ
↑ペチュテンジャンクッ
ペチュコッチョリ
↑ペチュコッチョリ


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