韓国料理では山菜・野草を使うことが多いが、わらびは山菜の中でも大変ポピュラーな食材。朝鮮半島全域にわたって、日当たりのよい山野に自生し、古くから食べられてきた。
わらびは、春〜初夏にかけて新芽が伸びてきたら、葉が開かないうちに摘む。摘む時期が遅れると、茎が固くなって食用に向かなくなる。 |
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■わらびのアクぬき |
わらびは毒性があり、生のままで食べると中毒を起こすため、必ず下処理(アクぬき)をしなければならない。アクぬきには、次のような方法がある。 |
- アルカリ性の湯でゆでる
灰、重層、または多めの塩を加えた熱湯でわらびをゆでて一晩おく。あるいは、わらびに灰または重層をふりかけ、熱湯をかけて一晩おく方法もある。どちらも、流水でアクをよく洗い流してから使う。また、こうしてアクぬきしたものを干して、長期保存できる乾物にする。わらびは乾物の形で多く流通している。
- 塩漬け
わらびを容器に敷きつめて多めの塩をふり、落とし蓋と重石をして密封する。
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なお、わらびはアクぬきしたものであっても、ビタミンB1を破壊する成分や発癌成分が微量に含まれるため、一度に大量に食べたり、長期間にわたって食べ続けることは避けたほうがよい。 |