メニューはハチノスのコチュジャン炒め、丸鶏のわかめスープ、鰯のチョジャンフェ 蕗ナムㇽ・じゃがいもナムㇽでした。
ジョン家の定番料理ばかりです。どれも私の大好物なので、4月にご紹介したくて選びました。
ポㇽジㇷ゚(ハチノス)は牛の胃袋で、日本の食卓に上がることが少ない食材ですが、食べたい!と思う方が多く、すぐに満席になりました。
ミヨックッ(丸鶏のわかめスープ)はコリアンが大好きなご馳走スープ。誕生日には欠かせません。
12年前、初孫が生まれた時はシドニーの娘宅で毎日、作って食べました。
上質の丸鶏を4羽、使いました。
鶏の大きさや水の量に合わせて、火加減を調整しながらゆっくり煮込みます。
ほどよく煮えたら骨を取ってほぐし、たっぷりのわかめを加えた丸鶏のミヨックッ。
みなさんが召し上がる分はオンマの気持ちで仕上げました。
ハチノスは丁寧に洗い、ほどよく茹でます。その後、食べやすくそぎ切りします。
ここまでの仕込みが一番大事。50年も続けてきたことです。
ナムㇽは今回、蕗とじゃがいもの2種類。旬の蕗は春の味です。
みなさんに味わってほしくて7束の蕗を買いました。
こちらの手間も正直、面倒な仕事ですが、それを超えるおいしさです。
デモンストレーションでも茹でる、すじをとる、切る、炒めて煮含める…すべてをお見せしました。
香り豊かなほろ苦いモウィ(蕗)ナムㇽ、大好評でした。
じゃがいもナムㇽは、父が好きでした。オモニ(母)は塩味で青とうがらしを加えてピリッと辛くしました。
私も同じですが、子供や孫たちが食べるカㇺジャナムㇽ(じゃがいもナムㇽ)は辛くしません。
いつもは2個くらいで作りますが、たくさん用意しました。皮をむいて切り、強火で炒めて作ります。
鰯のフェ(お刺身)はチョコチュジャン(唐辛子酢味噌)をつけていただきます。
こちらも父や私の好物。ふふふ、新鮮な鰯は脂がのっています。三枚におろしてから薄皮をむき、食べやすく切ります。
器に大葉を敷き、白髪ねぎも一緒に盛りつけます。調理過程の写真はほとんど撮れませんでした(笑)。
料理教室の良さは実際の調理を見られることです。
レシピだけではわからないことも見て、質問もできます。
長い間、調理師専門学校でも教えてきましたが、今でも私にとって“調理は勉強と修行”です。
ハチノスのコチュジャン炒め、デモで炒めてると美味しそうな香りがただよいます。
にんにくの茎も炒め、最後に合わせて炒めます。ご飯もお酒も進む一品です。
デモの後、みさんは鰯を切って盛りつけをし、冷蔵庫にストック。
その後、ハチノスポックㇺを炒めます。
真剣に、楽しそうに料理するみなさん。手際がよく、予定より早くできあがりました。
テーブルセットはみなさんで協力してすすめます。
今回は孫の秋華がテコンドーの練習の後、スタジオに来てお手伝いしました。
キㇺチやチョコチュジャンをテーブルに運んだり、「ハンメ、次は何をすればいい?」と聞きながら嬉しそうに動いてくれました。
4年生になり、身長も伸びて、もう私と4cmの差。年内に越されそうです。
長年、お教室に来ている方たちは赤ちゃんの秋華を見ているので、びっくりしていました。
美味しい料理とご飯、キㇺチが並び、お食事タイム。
「チャㇽ モッケッスㇺニダ~!」、「いただきま~す!」。
「先生、鰯、すご~く美味しいです。」、「ハチノス、久しぶりに食べます!」、「わかめスープ、本当においしいですーーーー!」…。
スタジオ中に笑顔があふれました。
わかめスープもご飯もおかわりする方が多く、おいしい料理はみなさんのお腹におさまりました。
スタッフと秋華、「はい、キㇺチ♪」。私たちもおいしく食べましょう!
食後はコーヒーを飲みながら、会話に盛り上がっていました。
楽しいフリークラスでしたね。
みなさん、お疲れさまでした。