アンニョンハセヨ!
土曜日、某ホテルで岸朝子さんのお別れ会が行われました。
各界のそうそうたる方がたが大勢かけつけました。
私は35年ほどのお付き合いでしたが、91歳の岸さんのことですから、もっと長く岸さんと親しかった方も多かったことでしょう。
道場六三郎さんもそのお一人。
50年のお付き合いとか。
そういえば、私も岸さんと道場さんとご一緒する機会がとても多くありましたっけ。
岸朝子さんとは数ヶ月前は銀座のうなぎ屋さんでお食事をしましたが、コース料理の後、うな重もしっかり召し上がって帰られました。
そして、最後にお会いしたのが6月でしたか。
脇屋さんの受勲パーティーの時でした。
早めに着いた私はテラスのベンチで岸さんと道場さんの間に座り、ウエイティングのシャンパンを飲みました。
「お母さんとお父さんに囲まれて幸せ♪」と言ってルンルンしていた私でした。
「100までおいしゅうございます。」とおっしゃっていた岸朝子さん。
91歳でしたが、あと少しでお誕生日でしたから、92年の人生でした。
関東大震災の年に生まれて今日まで、戦争を含めさまざまなことを体験され、生きてこられたのです。
美味しいものを食べて怒る人はいません。とおっしゃっていました。
私も本当にそう思います。
料理の仕事はその美味しいものを伝える仕事。
岸さんから教えていただいた多くのことを胸に刻み、人を笑顔にする美味しい料理をこれからも作り続けたいと強く思いました。
遺影の岸朝子さんは最高に素敵なお姿でした。
岸さん、ご冥福をお祈りします。
天国で父と母に私のことを伝えてくださいね。
まだもう少しこちらで頑張ります!
アンニョン.