昨日、「公益財団法人 味の素食の文化センター」主催、「朝鮮半島の食文化」のシンポジウムがありました。
地域による多様性、日本との交流を知る等、さまざまな観点から三人の講師が講演しました。
朝倉敏夫先生(滋賀県平和祈念館館長・国立民族学博物館 名誉教授)、林 采成先生(立教大学 教授)、そして私。30分ずつの講義の後、守屋 亜記子先生(女子栄養大学 准教授)のモデレータで三人のトークセッションもありました。
2時から5時までの三時間。
雨がふり、寒い中、100人を超える方がいらっしゃいました。
朝鮮半島の食に興味を持ち、丁寧に聴いてくださったみなさまに心からお礼を申し上げます。
ありがとうございました。
私のテーマは「オンマの味を伝えて」。
在日コリアン二世として、50年ほど前、日本では韓国料理がどのように知られていたか…などを含め、この数十年の変化についてお話させていただきました。
ここ数か月、昔の文献や本、資料など、あらためて読み直し、復習、学習をしました。
幼い頃からムットリ(食いしん坊)として食べてきたハンメの料理、オンマの料理、その後、料理家として経験してきた料理など、お話したいことが山のようにありました。この年でとても緊張の毎日。ドキドキ、ハラハラでした。
実際には用意した内容はお話できませんでしたが、精一杯、オンマの味をお伝えしました。
「キムチ」については多くの写真も用意していましたが、それもできず、あ~ぁ、残念!とも思いつつ、深呼吸をして、今後に向かいます。
料理教室に長くいらしてる方々、たくさん参加いただき、ありがとうございます。ほかにも、カメラマンの早川哲先生はじめ大先輩、知人、友人もいらして、驚きつつ、とても心強かったです。
料理家になり、47年。
思い通りにならないことだらけですが、目標にして歩いてきた料理の道をこれからも続けて行きます。
いつも応援してくださるみなさま! キョンちゃんハンメはもう少し頑張りますので、よろしくお願いします。
美味しい料理は笑顔をつくります!
寒くて小雨まで降りますが、しっかり召し上がり、元気に春をお過ごしください。