「韓国のおせち料理って何ですか?」とよく聞かれます。
代表的なものは「トックッ」というお雑煮ですが、実際にお正月にはたくさんのご馳走が並びます。日本のようにお重に詰めたりはしませんが。
ご先祖様に新年の挨拶をする「歳拝(セベ)」、いわゆる祭祀のお供えをするので、たくさんの料理を作るのです。
丸鶏蒸し、尾頭付きの魚、チヂミ、各種のジョン、ナムル、お餅、果物・・・。
豪華ですよ。
最近はだいぶ簡略化されましたが、それでも主婦たちはお正月料理の仕込みに大忙しです。
我が家も毎年、娘とお嫁さんに手伝ってもらい、いろいろ作ります。お婿さんや息子も協力してくれます(^-^)。
仕込みの前日、ひとりだけお泊りすることになったリュックン。
夕食後、フライパンでごまを炒り、すり鉢ですり始めると、「ぼくにやらせて!」と興味深々。もちろんすぐやってもらいましたよ。
「ハンメ、いいにおいするね。」と言うので、味見もさせました。
「リュックンの好きなにんじんナムルにもごまが入ってるんだよ。」と話したり、なんて楽しいこと!
まさか5歳児の孫にごまをすってもらう日が来るなんて(^-^)。
「こぼさないように注意して。」という私の言葉を聞きながら上手にすってくれました。
容器に移すのもやりたがるので共同作業で終了。大げさにほめてあげると上機嫌でした♪
しかし、その数時間後、私は洗濯物を両手にかかえたまま、ものすごい勢いですべって転倒し、気を失うのでした。頭を机に打ったようです。トホホ・・・。
意識はすぐにもどりました。たぶん。やっとの思いで声をふりしぼり、孫を呼びました。
一階にいたリュックンが二階で倒れているハンメをみてどれだけ驚いたことでしょう。
「ハルべを呼んで・・・」とお願いすると、「ハルべ、ハルベ、ハンメがね、大変だよ!たおれてるよ!」と。
あー、助かった。
でも、あー、情けない。
救急車を呼んでもらおうか迷いましたが、起き上がることができたのでやめました。
自分の体がどうなってしまったのか、どう倒れたのか、あまり理解ができませんでした。
その夜は痛みをこらえて何とか過ごしましたが、翌朝、全身がどうにもならないほど痛くて重くて・・・。
頭にはものすごいコブができていて、笑っちゃいました。コブなんて、いまどき、聞いたことないわ。でも、マジですごいコブ。ミニクロワッサンくらいのコブでした。
尾てい骨も腫れ上がり、大きく呼吸すると肋骨が痛むのです。鍋を持ち上げることもできません。
いわゆる全身打撲という状態。まいったわぁ。
普通の日ならそのまま横になっていたでしょう。
でも、正月料理の仕込みはしなくては!
おそるおそる体を動かしながら何とか予定した料理を作りました。
娘とお嫁さんがいたので助かりました。
大鍋で8枚ずつ、浅鍋で4枚ずつ、煮てゆきます。
上下を返しながら均等に味がしみるように、皮がやぶれないように注意しながらやわらかく煮ます。とても神経を使います。
ほかにもナムルや煮物、チャプチェなど、仕込みは続きます。
できた料理は冷まして容器に整理してつめます。
段取りがとても大事。
心をこめて作らないと。
すべておいしく仕上がりました。
それにしても今年はきつかったわぁ。
家族の協力のおかげで何とか正月料理の仕込みは完了しました。
しかしながら、年越しから新年にかけて、私の体は悲鳴をあげていました。
あまりに痛くて辛くて眠れないので、ちょっと不安になり、昨日、救急病院へ。
レントゲンを撮ってもらったら骨に異常はないとのこと。全身打撲なので、あとは時間が解決するそうです。
痛み止めの薬とシップをもらいました。
先生曰く、「痛み止めを飲んだから早く治るわけではありません。」と。
なので、飲んでいません。いまさら?です。もうとっくに峠は越えましたからね。ハハハ
骨がどうにかなってないならよいのです。
まだボコッと腫れて出っぱっているのに、大丈夫なんですって。
そうそう、胸のレントゲンは「ジョンさん、とてもきれいですよ。」とほめられました。骨も軟骨も立派だと。ハハハ
「ありがとうございます。おいしいもの食べていますから。」と余計なことを言ってしまいました(^-^)。
昨夜は久しぶりに明け方からぐっすり眠ることができました。
今日はだいぶ楽でした。
思わぬ転倒のせいで、年末年始に予定していたことは全く出来ませんでしたが、このくらいですんでよかったのだと自分に言い聞かせています。
今はまだキョンちゃんストレッチもできない状態ですが、治ったら、今年はもっと体を動かしたいと思っています。