いか。いかは韓国語で「
(オジンオ)」といい、漢字で「
烏賊魚
」と書く。この由来は、水面にいかが浮かんでいるのを見た烏(からす))が、死んでいると思ってつついたところ、突然触手で水中に引きずり込まれて食べられてしまったので、という説がある。
いかは全世界の海に生息するが、宗教的あるいは食習慣的な理由から欧米諸国では一部の地域を除いて食べられていない。いかの消費量が多い国は、日本、韓国、東南アジア、中国、中南米諸国となっている。
■
いかの優れた栄養価値
いかは良質のタンパク質を多く含む、低カロリー健康食品。とりわけ、コレステロール低下や脳の活性化に優れた効果のあるドコサヘキサエン酸、エイコサペンタエン酸などの高度不飽和脂肪酸を多く含むことでは、いわし、さばなどの青魚にひけをとらない。また、同じくコレステロール低下や血圧低下作用のあるタウリンも、いかには豊富に含まれる。
■
いかの種類
いかの種類は多いが、朝鮮半島で食べられている品種は、日本とほぼ同じ。
・
(サ
ル
オジンオ):するめいか。するめいかは韓国でも最も一般的な種類で、普通「オジンオ」といえばこれをさす。
・
(ファサ
ル
オジンオ):やりいか。別名、
(ハンチ)。
・
(カ
プ
オジンオ):紋甲(もんごう)いか。
・
(パンディップ
ル
オジンオ):ほたるいか。
なお、
(ム
ル
オジンオ)とは「生いか」を、
(コンオジンオ)とは「干しいかの丸物」を、
(オジンオチェ)とは「さきいか」をさす。
■
いかを使った韓国料理いろいろ
(オジンオフェ):いかの刺身。
新鮮ないかを細切りにし、チョコチュジャン(
:とうがらし酢味噌)などにつけて食べる。細く切った大根やきゅうり、葱、えごまの葉などと一緒にチョコチュジャンで和えることもあり、その場合、「和えもの」を意味する「ムッチ
ム
(
)」をつけて「オジンオフェムッチ
ム
」と呼ぶこともある。いかは、さっと茹でてから使うこともある。
(オジンオポック
ム
):いかの甘辛炒め。
いかに松傘状の包丁目を入れて一口大に切り、玉ねぎ、にんじん、キャベツ、唐辛子などの野菜とともにコチュジャンをきかせたソースで真っ赤に炒める。別名、
(オジンオプ
ル
コギ)。いかのかわりに手長だこ(
:ナッチ)を使うこともあり、その場合、
(ナッチポック
ム
)という。できあがった炒めものに、茹でたそうめん(
:ソミョン)を添えたり、カレーライスのようにご飯にかけて食べることもある(
:オジンオトッパ
プ
)。
(オジンオチ
ム
):いかの蒸しもの。
いかを丸ごと蒸し器に入れて蒸し、輪切りにしてチョコチュジャンなどにつけて食べる。同じ料理名で、野菜と一緒に蒸したり、甘辛いソースをからめて蒸し煮にするような料理もある。
(オジンオスンデ):いかの詰め蒸し。
みじん切りにしたいかのゲソや牛肉、もやし、豆腐などを混ぜ合わせて下味をつけ、いかの胴体に詰めて蒸したもの。蒸しあがったら、輪切りにして盛りつける。
(オジンオチ
ム
)ともいう。
(オジンオチェムッチ
ム
):さきいかの甘辛和え。
さきいかにごま油、コチュジャン、しょうゆ、にんにくなどを加えて和えたもの。
↑オジンオフェ
↑オジンオポック
ム
↑オジンオチェムッチ
ム
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